YAMAHA Pacifica PAC212VQM~YAMAHA入門ギターの本気~

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YAMAHA Pacifica PAC212VQM

個体差がありますが、キルテッドメイプルトップです。この個体は特にヘッドストックに綺麗な木目が出ています。

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Introduction

YAMAHA Pacifica PAC212VQMは、ヤマハの人気エレキギターシリーズ「Pacifica(パシフィカ)」の中でも、特に見た目とサウンドの両方で優れたモデルです。PAC212VQMは、初心者から中級者まで幅広く人気があり、優れたトーンバリエーションと快適なプレイアビリティを提供しています。そんなYAMAHA Pacifica PAC212VQMを早速レビューしていきたいと思います。

Basic Spec

Body Material: Alder
Body Top: Quilted Maple
Neck Material: Maple
Scale Length: 25.5” (648 mm)
Fingerboard: Rosewood
Frets: 22
Radius: 13.75” (350 mm)
Nut Width: 41 mm
Pickup Configuration: SSH (Single-Single-Humbucker)
Neck Pickup: Single-coil
Middle Pickup: Single-coil
Bridge Pickup: Humbucker
Pickup Switch: 5-way switch
Controls: Master Volume, Master Tone
Additional Features: Coil-tap for the humbucker (split-coil function)
Bridge: Vintage-style tremolo
Tuning Machines: Die-cast
Pickguard: White

Design

基本スペックはPacifica PAC112をベースにし、キルテッドメイプルを配した個性的で高級感あふれるモデルとなっています。後述にPacifica PAC112との比較もしていきたいと思います。

PACはPacificaを、212は型番を、VQMはキルテッドメイプルを意味します。

ボディトップとヘッドストックにはキルテッドメイプルが採用され通常のメイプル材よりも高級感を演出し、その木目は1本1本違うので個性を引き立たせてくれます。ボディのアルダー材は、中音域が豊かで、バランスの取れたトーンを提供してくれます。

ネックはメイプルが採用されており、明るい音色を与え、耐久性にも優れています。また、滑らかな演奏感が特徴です。ローズウッドの指板は、温かみのある音色と滑らかなタッチ感を提供し、サテン仕上げのネックとなっています。サテン仕上げは、ギターの塗装や仕上げの一種で、光沢が抑えられたマットな質感が特徴です。一般的な光沢のあるグロス仕上げと違い、サテン仕上げは手触りが滑らかで、指紋や汚れが目立ちにくいという利点があります。また、サテン仕上げは演奏中の滑りを防ぎ、特にネック部分に使われると、手がスムーズに動きやすくなるため、演奏性の向上に寄与します。

スケールは、25.5インチ(648mm)。フェンダースタイルのスケール長で、少しテンションが強めですが、シャープで明確な音が出やすい特徴があります。22フレット仕様で、ソロやリードプレイにも対応しています。

ナット幅は、41mmで、やや狭めのナット幅で、初心者にも扱いやすく、スムーズな演奏感を提供します。

Sound Performance

ピックアップは、SSHのピックアップ配列となっており、2つのシングルコイルと1つのハムバッカーの組み合わせで、多彩なトーンバリエーションが可能です。シングルコイルはクリーンなトーン、ハムバッカーはより太く力強い音を提供します。

コントロール類は、1ボリューム、1トーン、5ウェイピックアップセレクタースイッチとなっております。
5ウェイピックアップスイッチにより、多様なトーンの切り替えが可能で、加えてリアハムバッカーにプッシュ-プルで切り替えるコイルタップ機能搭載し、ハムバッカー→シングル、シングル→ハムバッカーはの切り替えを容易にし、あらゆる音楽ジャンルに対応します。

ブリッジは、ブロックサドルを搭載したヴィンテージスタイルトレモロブリッジで、適度なアーム操作により、弦のテンションを調整しながら、音に動きを加えることができます。

Difference Between PAC112 and PAC212

ボディのトップ材の違い

•PAC112: ソリッドアルダーボディのみ。アルダー材は優れた音響特性を持っていますが、トップに特別な木目の装飾はありません。
•PAC212: キルテッドメイプルやフレイムメイプルトップを採用しています。これにより、見た目が美しく高級感があり、音の特性にも少し影響します。

仕上げと見た目

•PAC112: シンプルなカラーバリエーションで、木目を強調しない不透明な仕上げが多いです。
•PAC212: より多彩なカラーオプションがあり、トランスルーセント仕上げが特徴的です。木目を生かした仕上げが、高級感を引き立てています。

ブリッジ

•PAC112: シンプルなトレモロブリッジですが、安定したパフォーマンスを提供します。
•PAC212: 両者ともにヴィンテージスタイルのトレモロブリッジを採用していますが、212は全体的に仕上げがより洗練されている場合があります。

ネックと指板

•PAC112: メイプルネックにローズウッド指板の組み合わせが一般的です。
•PAC212: メイプルネックにローズウッドまたはメイプルの指板が使われる場合があります。特に指板のオプションがあるため、見た目と演奏感を好みに合わせて選べることが特徴です。

価格

•PAC112: 初心者向けモデルとして設計されており、価格が非常に手頃です。
•PAC212: より高級な材料やパーツが使われているため、PAC112に比べると少し高価です。ただし、コストパフォーマンスは非常に高いです。

まとめ

•PAC112は、初心者から中級者までに適したエントリーモデルで、価格と品質のバランスが非常に優れています。
•PAC212は、PAC112の機能をさらに高め、見た目やピックアップなどの部分が強化されており、より上位の演奏体験を求めるプレイヤーに適しています。

Strong & Weak Point

長所

・コストパフォーマンス:手ごろな価格でありながら、質の高い音と構造を持ち、初心者や中級者にとって手が出しやすいギターです。
・多用途なサウンド:HSS(ハムバッカー+シングルコイル×2)構成により、多様な音色を得ることができ、ロックやジャズ、ブルースなど様々なジャンルに対応できます。
・優れたプレイアビリティ:スリムなネック形状や扱いやすいボディシェイプにより、初心者でも演奏がしやすくなっています。
・安定した品質:ヤマハの信頼性と品質管理により、安定した作りとチューニングの保ちやすさが評価されています。
・デザインバリエーション:カラーバリエーションが豊富で、好みに合わせた選択が可能です。

短所

・パーツの質感:高価格帯のモデルに比べると、ブリッジやペグなどのパーツが安価な素材で作られているため、耐久性が若干劣る場合があります。
・トーンの限界:エントリーモデルであるため、プロフェッショナルな機材と比べると、音の厚みや深みが劣ることがあります。
・リセールバリューの低さ:エントリーモデルのため、将来的にアップグレードを考える場合、中古市場でのリセールバリューはあまり高くありません。

General Review

YAMAHA Pacifica PAC212VQMは、価格と性能のバランスが優れており、特に初心者や中級者が演奏を楽しみつつ、成長していくには適したギターです。しかし、プロフェッショナルな要素を求める場合は、他のモデルやパーツのアップグレードが必要になるかもしれません。
とはいえ、個人的には前回レビューしたGROTEよりも作りがしっかりとしており、より初心者にオススメのギターですので、是非ご検討してみてはいかがでしょうか?

前回レビューしたGROTEよりも作りがしっかりとしており、より初心者にオススメのギターですので、是非ご検討してみてはいかがでしょうか?

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