ESP SNAPPER-AS Burner
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Introduction
ESP Snapper AS Burnerは、ESPの高級ラインに属するエレキギターで、カスタムビルドに特化したシリーズです。特徴的なデザインと高品質な材質で作られ、さまざまな音楽スタイルに対応できる多機能なギターです。以下、SNAPPER-AS Burnerのスペックと材質等について詳しく説明します。
Basic Spec
BODY:Swamp Ash(Thickness 45mm)
NECK:Hard Maple (CT System Head)
GRIP SHAPE:Slim U
FINGERBOARD:Hard Maple
RADIUS:Compound(240-305R)
SCALE:648mm(regular scale)
NUT:Unbleached Bone(42mm)
INLAY:(Top)Abalone Dot,(Side)Luminlay SGM-23
FRET:JESCAR FW55090-NS, 22frets
CONSTRUCTION:Bolt-on (T-5 Ultimate Access)
TUNER:GOTOH SG360-07 MG-T
BRIDGE:ESP FLICKER-III w/Tremolo Tone Spring Type2 x5
PICKUPS:(Neck)Seymour Duncan STK-S7, (Middle)Seymour Duncan STK-S7, (Bridge)Seymour Duncan TB-16
PARTS COLOR:Chrome
CONTROLS:Master Volume, Master Tone (CAP. Select SW), 5-Way Lever PU Selector, Mix Variation Switch
Design
ESP SNAPPER-AS BurnerはFender社のストラトキャスターモデルをインスパイアしています。
ASは「スワンプアッシュ」を意味し、ボディ材に使われています。「アッシュ」という名前がついており、聞いた事ある方も多いと思いますが、完全に音は「ホワイトアッシュ」とは全く違うと思っていただいた方がいいと思います。基本的には「ホワイトアッシュ」と同じ種ですが、重量がかなり軽いため別名「ライトアッシュ」と呼ばれるいます。通常のアッシュより木目は細かく、黒い班が多いのが特徴です。そして、バーナー加工されたアッシュは、木材を燃焼加工することで独特な模様や風合いを生み出す技法で、唯一無二のデザインを与えます。音響特性を保ちながら、見た目に個性を与えることができるのです。
ネック材: ハードメイプルスリムUシェイプで、スムーズなフィンガリングと素早いプレイアビリティを実現しています。
指板材: ローズウッドまたはメイプル
木目が美しいだけでなく、温かみのある音色を提供します。
フレット: 24フレット
22フレットのモデルも多い中、24フレット仕様は幅広い音域をカバーでき、ソロプレイやリードプレイに最適です。
スケール: 648mm（25.5インチ）
一般的なフェンダースタイルのスケールで、張りのあるサウンドが得られます。
仕上げ: バーナーフィニッシュ
ユニークな外観で、自然な木目とバーナー加工による独特な質感が特徴です。
ピックアップ: H/S/S
ブリッジにハムバッカー、ミドルとネックにシングルコイルピックアップを搭載。ジャンルを問わず、クリーンからハイゲインまで幅広いサウンドが出せます。
コントロール: 1ボリューム、1トーン、5ウェイセレクター
スイッチやコイルタップ機能が備わっており、多彩なサウンドバリエーションを実現します。
ブリッジ: トレモロシステム
伝統的なトレモロユニットが搭載され、ビブラートやピッチベンドが可能です。
Sound Performance
ESP Snapper-AS Burnerは、全体的にクリアでレスポンスが良く、カッティングやリフプレイに向いています。特に、シングルコイルとハムバッカーの組み合わせによって、多様なジャンルのサウンドをカバーできる点が魅力です。また、ピックアップセレクターやコイルタップを駆使することで、シングルコイルの煌びやかなトーンから、ハムバッカーの分厚いトーンまで使い分けられます。
セイモア・ダンカン(Seymour Duncan)のSTK-S7とTB-16は、それぞれ異なる特性を持つピックアップで、様々なプレイスタイルや音楽ジャンルに対応しています。以下、それぞれのピックアップについて詳しく解説します。
STK-S7 (Vintage Hot Stack Plus)
STK-S7は、セイモア・ダンカンの「Vintage Hot Stack Plus」として知られ、シングルコイルのクラシックなトーンを持ちながらも、ノイズキャンセリング機能を備えたスタック構造のピックアップです。これは、ストラトキャスターなどのギターに使われることが多いピックアップです。
特徴
•ノイズキャンセリング: スタック構造により、シングルコイル特有のハムノイズを完全にキャンセルします。これにより、クリーンでノイズの少ないサウンドが得られます。
•サウンドキャラクター: ヴィンテージ風のシングルコイルトーンを持ちながら、出力はやや高めです。伝統的なストラトのサウンドを活かしつつ、少し太く、ウォームなトーンが特徴です。
•ポジション: 主にストラトキャスターのセンターポジションやネックポジションに使われます。明瞭でクリアなサウンドを持ちながら、ヴィンテージトーンを強調します。
サウンド
•クリーントーン: クリアできらびやか。特にクリーンサウンドでは、伝統的なシングルコイルの透明感が際立ちます。
•歪み時: 歪みを加えると、パンチのあるミッドレンジが出て、太いサウンドが得られますが、シングルコイルらしい明瞭さは失われません。
構造
•マグネット: アルニコ5
•出力: ミディアム〜ハイ（ややホットなシングルコイル）
•DCR（直流抵抗値）: 約11.9kΩ（標準的なシングルコイルよりも高めの出力）
TB-16 (59/Custom Hybrid Trembucker)
TB-16は、「59/Custom Hybrid Trembucker」として知られるピックアップです。このピックアップは、59モデルとカスタムモデルの両方の特徴を兼ね備えたハイブリッドピックアップで、特にブリッジポジション用として設計されています。「Trembucker」という名前からもわかるように、トレモロブリッジが搭載されたギターに最適です。
特徴
•ハイブリッド構造: TB-16は、セイモア・ダンカンの’59モデル（ヴィンテージ風のピックアップ）とカスタムモデル（モダンなハイゲインピックアップ）のコイルを組み合わせて作られています。このため、ヴィンテージトーンとハイゲインサウンドの両方を兼ね備えたユニークなサウンドキャラクターを持っています。
•ポジション: 主にブリッジポジションで使用され、トレモロブリッジに合わせて極間距離が広く設計されています。
•サウンドキャラクター: ヴィンテージとモダンが融合したサウンド。59モデルのクリアでウォームなトーンと、カスタムモデルのパンチのある出力が同時に得られます。クリーントーンでも歪みでも非常にバランスの取れた音色を提供します。
サウンド
•クリーントーン: ウォームで丸みのあるトーンを持ちながらも、ハイブリッド構造によって非常にクリアであり、音の分離が良好です。
•歪み時: モダンなハイゲインサウンドに対応し、力強いアタックと、タイトな低音、豊かなミッドレンジが得られます。ロックやハードロック、モダンメタルにも適しています。
構造
•マグネット: アルニコ5
•出力: ハイ（ハイゲイン向け）
•DCR（直流抵抗値）: 11.2kΩ
•極間距離: Trembucker仕様（広い極間で、Floyd Roseなどのトレモロブリッジに対応）
総評
•STK-S7: シングルコイルのヴィンテージトーンを持ちながら、ノイズレスで少しホットなサウンドが得られるピックアップ。クリーンから軽い歪みまで、幅広い音楽ジャンルに適しています。特にストラトキャスターでクラシックなサウンドを求めるプレイヤーにおすすめです。
•TB-16: 59モデルのクラシックトーンとカスタムモデルのパワフルさを兼ね備えたハイブリッドピックアップ。ロックやハードロック、モダンメタルでのハイゲインプレイに最適で、トレモロブリッジ付きギターに特化しています。
この二つのピックアップを組み合わせることで、クラシックなクリーントーンからモダンなハイゲインディストーションまで、非常に多彩な音色を楽しめるギターセットアップが可能になります。
Strong & Weak Point
長所
･バーナー加工されていまる唯一無二の見た目
･ピックアップがH/S/Sなので、多彩なサウンドを表現出来る
･使われている木材･パーツが高級品なので、一生モノのギターとなる
短所
･価格が高い(現在の市場価格は約50万円)
･コイルタップがついているので、リアピックアップを擬似シングルコイルにできるが、本家には劣る
General Review
このギターは、プレイヤーの好みに合わせたカスタマイズも可能で、ESPならではの高精度な仕上げが感じられる一品です。
ちなみにこのギターは私が社会人となり、ハイエンドのギターが欲しいとなった時に購入した一本です。購入当時は新品で購入しましたが、音が若く、せっかく高いお金を払って買ったのに…と思っていたのですが、、年月が経つとかなり音に締まりが出てきました。
まさしくギターの成長を共に過ごしているような気がし、今ではすっかり自慢の愛機です。
